福島大学人間発達文化学類の坂本篤史先生を講師にお迎えし、ふたば未来学園中学校・高等学校(広野町)にて、「第11回教職員による双葉郡子供未来会議」を開催しました。
今回は双葉郡8町村だけでなく飯舘村からも、併せて20名の先生方がご参加くださいました。
<実施概要>
日時:2024年1月22日(月)13:30〜16:00
会場:福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校 (〒979-0408 福島県双葉郡広野町中央台1-6-3)
目的:双葉郡独自の魅力的な教育の更なる充実、発展および教職員の町村や校種を越えた交流・情報共有
講師:坂本篤史先生(国立大学法人福島大学人間発達文化学類准教授)
内容:現場の教員がふるさと創造学に取り組む上での日頃の悩み、困りごとや解決例を共有し合うワークショップ
講師の坂本先生より、「第10回ふるさと創造学サミットに学ぶ」というというテーマで、ご講話いただきました。
坂本先生はふるさと創造学サミットには第2回から参加して下さっています。
今回のサミットの特徴として共通して対話の時間を設けたことを踏まえ、サミットが交流の場としてもより充実してきたこと、この対話の時間において、より探索的な言葉(exploratory talk)を用いた学びあいの方向性になると今後さらに充実したものとなること、そのためにはどのような対話が生まれてほしいのかをしっかり考える必要があること等のお話がありました。
後半は「ふたばのせんせい 困りごと大相談会!」と題し、小グループに分かれ、ふるさと創造学(探究学習)に取り組む上での日頃の悩み、困りごとや解決例を共有し合い、全体共有しながら更なる提案等を参加した先生方みんなで考えました。
参加した先生方からは、「限られた時間内での課題設定の難しさ」、「教職員の意欲や復興に対する意識の違い・取組に対する温度差」、「子どもたちの主体性と教師の指導のバランスのとり方」等の困りごとが共有されました。
時間が限られているという困りごとについては、複数の学校から「他の教科の時間とうまく連携している」等の対応例が、他学年との連携ができていないという困りごとについては、「全学年を通して系統的に取り組めるよう、年間計画を立て直している」等の対応例が示されました。
他にも、「教職員の共通理解の重要性」、「各行事をそれぞれやって終わりではなく、つながりとして捉えることの大切さ」、「教師の思いだけではなく、いかに子どもたちの興味関心をうまく引き出すか」、「対話の苦手な子どもたちでも対話を深められる手だてを考えていく必要性」等、色々な意見が出されました。
子どもたちの学びを更に充実させたい!!という先生方の思いが強く感じられた会となりました。