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ふたばのせんぱいインタビュー

【ふたばのせんぱい】Voice 05 遠藤大翔(えんどうひろと)さん(川内小学校・川内中学校卒)

双葉郡の学校を卒業した子どもたちは、進学したり、就職したり、様々な分野で活躍のフィールドを広げています。

今回は遠藤 大翔さん(川内中学校卒)に双葉郡の学校の思い出、将来の夢について、インタビューしました!
 

 

Voice 05: 遠藤大翔(えんどうひろと)さん 22歳 福島大学人間発達文化学類4年生

プロフィール:福島県川内村出身。川内村立川内小学校、川内中学校、福島県立磐城高校卒業。卒業後、福島大学へ進学し、スポーツと

地域の関わりについて研究している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 福島大学ではどのようなことを学んでいますか?
    人間発達文化学類スポーツ健康科学コースに所属しています。最初の2年間で生理学やバイオメカニクス(体の動きを科学的に分析すること)といった理系の分野から、心理学、哲学、スポーツ社会学といった文系の分野まで、スポーツを全般的に学びます。


  • 今、楽しいと感じるのはどんな時ですか。
    大学卒業まであと少しとなり、比較的時間に余裕があるので、自分がやりたいことにどんどん挑戦するようにしています。
    結構多趣味で、運動はもちろん、読書や旅行が大好きです。そうした趣味を通じて自分の知見を広げるために時間を使えることが、今一番楽しいと感じています。
    時間が有限なことに気付いたので、最近は色々なことをやっています。今のうちにできることをしたいと思っています。


  • 小中学校での「ふるさと創造学」にはどんな思い出がありますか。

    小学生の時に「復興子ども教室」で長崎大学と関わるようになり、原爆からの復興と絡めて、川内村だったらどう復興していくかを長崎大学の学生さんと話し合ったことが印象に残っています。「川内村はこれからどうやっていくのか」、「どう復興に繋げていくのか」について、色々な方面から考えた記憶があります。

    小学校6年生の時、「川内村を復興させるにはどうしたらいいか」というテーマで、村長さんに直接意見を伝える機会がありました。小学生の頃からマラソン大会に参加していて、そこに人が集まるのを目にしてきたので、「人を集めるために川内村でもマラソン大会をやればいいのではないか」と村長さんに提案しました。

    小さい時から走るのが好きでした

     

    その翌年、実際に「第1回川内の郷かえるマラソン」が開催され、「早すぎる!!」と思いました。まさか実現するとは思わなかったし、しかもちゃんと人が集まったのが本当にびっくりでした。本当に実現するんだ!と思いました。
    その「川内の郷かえるマラソン」も2025年で第10回を迎えました。実現したこともすごいですが、ここまで続いていることも本当にすごいと思います。今回、登壇してお話しする機会をいただいたのですが、年々参加者が増えていると聞きました。地方のイベントでは参加者が減ることが多い中で、これは珍しいことだと思います。卒業研究でこの大会を対象に調べているのですが、他の大会に比べてリピーターが非常に多いことが特徴のようです。小学6年生の時のアイディアが村の復興の一助になっていると感じられ、ここまで続いてきて嬉しい限りです。

  • 当時、小学生で復興というテーマで考えることを重く感じることはありましたか。
    当時は「一緒に考えよう」という雰囲気だったので、純粋に考えていたと思います。ただ、他の地域の学校とは違うこと学んでいるんだろうなという認識はありました。置かれた環境が特殊だからと考えながら、その中で自分たちなりに頑張って考えてみようという気持ちでした。

 

  • その後、磐城高校に進学されました。選んだ理由と一番の思い出を教えてください。

    高校では勉強も部活もどちらもがんばりたいと思っていたので、文武両道を実践している学校のうち、一番近い磐城高校を選びました。

    部活動見学期間にたまたま誘われてラグビー部を見学に行ったら、とても楽しそうな雰囲気で、大会に向けて熱心にミーティングもしており、こういう環境で一緒に頑張りたいと思い、入部を決めました。
    ただ、入ってみたらとてもきつくて。元々、中学の頃にラグビー指導者の方の本を読んだことがあり、ラグビー自体に興味はありました。ただ、未経験だったので何もわからず、当時はラグビーワールドカップが日本で開催されていて、学校でも家でもラグビー漬けの環境が辛くなり、一度辞めたいと申し出たこともあります。でも、なんとか頑張り続けて、3年生の時に全国大会に出場できました。磐城高校としては10年ぶりくらいだったようです。県大会の決勝がJ Villageで行われたのですが、生徒だけでなく、OBの皆さんもたくさん応援に来てくれて、歓声がものすごく、とてもうれしかったです。
    全国大会の花園は色々な意味で「でかかった」です。当時はコロナ禍で、観客席に入れるのは家族のみでほぼ無観客でしたが、それでもあのフィールドに立った時の雰囲気は格別で、圧倒されました。素晴らしい思い出です。

県大会決勝でトライ

 

  • 大学はなぜ福島大学を選んだのですか?
    ずっとスポーツが好きだったので、大学でもスポーツについて学びたいと思い、学部は体育系の学部に決めていました。福島大学は国立であり、地元に近いため親しみがありました。また、現在も研究している「スポーツと地域の関わり」というテーマを学ぶ上で、福島というフィールドは最適な環境だと考えたからです。

    最初は都会の大学に憧れもありましたが、福島大学に入って良かったと感じています。都会ではできないような活動ができますし、自然豊かな練習環境も非常に良いです。


  • 卒業論文ではどのような研究をされていますか?
    「市民マラソンが地域に及ぼす影響」というテーマで、川内村のマラソンを対象に研究しています。大規模な大会の経済効果に関する研究は多いですが、小規模な自治体における大会が地域にどう影響するのかを明らかにしたいと考えています。

 

  • 小中学校での学びが、現在の大学での学びにどう生かされていますか?

    小学生の頃から地元や福島について学ぶ機会が多かったため、基礎知識が身についており、他の人より一歩進んだ視点で物事を考えることができていると感じています。


    また、私たち家族は帰村宣言後すぐに川内村へ戻ったため、双葉郡や川内村の復興の歩みを実体験として見てきた経験が、現在の考えを深める上で非常に役立っています。

  • 「ふるさと創造学」での経験を通して、どのような力が身についたと思いますか?

    自分の考えを深める力がついたと思います。ちょっと考えて終わりではなく、その先を考える癖がつきました。

  • 将来の夢はなんですか。

    スポーツで地域貢献が出来たらと思っています。
    スポーツは成長できる機会だと思います。個人種目では自分との戦いを通して自己成長できますし、団体種目では他者との関わりの中で社会性や人間関係の築き方を学べます。個人的には「人と仲良くなりたかったらスポーツを一緒にやればいい!」と思うくらいです。それがスポーツのよさだと思っています。
    イベント企画などを通じてスポーツをより身近なものにし、社会に浸透させていきたいと考えています。

小学6年生の私

 

  • 最後に、双葉郡の後輩に一言お願いします!

    興味を持ったことに挑戦してみてほしいです。私自身、小中学生の時に好きだったことや興味があったことが、今の自分につながっていると感じます。読書が好きだったことが今に生きていますし、小学生の頃に復興の一環で色々な場所へ行かせてもらった経験が、旅行好きにつながっていると思います。小中学生の頃の興味が将来を形作ることがあるので、興味を持ったことはどんどん調べて、挑戦してみてください。

 

 

★★★遠藤先輩、インタビューへのご協力、ありがとうございました!★★★

 

 

 

 

 

 
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