未来の社会をよりよくするロボットをつくってみよう―。そんな授業が、大熊町立熊町・大野小学校の5年生の教室で行われました。授業を企画していただいたのは、復興支援を目的に会津若松にイノベーションセンターを設けるコンサルティング会社、アクセンチュアさん。
授業の目標は、オリジナルのロボットをチームで考え、そのアイデアをプログラミングで表現し、みんなの前で発表すること。はじめにロボットのしくみやそれが社会でどのように役立っているのかについて、身近なところで使われている例などを挙げてレクチャーいただきました。
ロボットは、人の目や耳と同じように感知するセンサー、脳の役割を果たすコンピューター、そして手足の働きをする アクチュエーターからできているそう。仕組みを学んだとことで、まずはキットを使い、設計図通りのロボットを組み立て動かしてみます。
作っているのは、物が近づくとそれを感知し、手を挙げるロボットです。組み立てたら、ロボットとつなげられたパソコンで、指示を出すためのプログラムを入力していきます。
授業後半では、学んだことを応用して、オリジナルのロボットづくりに挑戦。社会のために、どんなことをしてくれるロボットがあったらいいか、まとめたアイデアを表現するためのプログラムを考えました。
ボールの動きの反応するバッターロボット、バッターに反応するピッチャーロボット、汚れを察知して拭き掃除をするおそうじロボット、荷物持ちをしてくれるロボットから、宿題を手伝ってくれるロボットまでさまざまなアイデアが出されました。
「センサーは?」「白い汚れを察知して動くようにしました」「プログラムはどう組んだ?」講師の先生とのやりとりする姿は、さながら大学や会社の企画気会議のよう。
コンピューターを使いこなす力、失敗しても挑戦し続ける課題を解決する力、そしてチームで力を合わせて取り組むコミュニケーションする力。講師を務めてくださった工藤さんは、授業を通じて身に付けてほしかったこととして、この3つ挙げてくださいました。
未来の社会を豊かにする人材がここから生まれるのでしょうか。アクセンチュアの皆さん、サポートいただいた福島大学生の皆さん、ありがとうございました!