福島県双葉郡の8町村は、東日本大震災・原発事故による避難等、大きな困難の中、教育活動を行っています。子供達の状況も再開した学校に通っている子、故郷や友達とも離れての避難を余儀なくされている子など様々です。

双葉郡8町村では、困難な状況を乗り越え、双葉郡の復興を実現する最大の鍵は人材育成であるとの考えのもと、今こそピンチをチャンスに転化し、未来を担う子供達のために、10年、20年先を見据えた魅力的な教育を行うことを目指し「双葉郡教育復興ビジョン」を平成25年7月にとりまとめたところです。

現在、これを具現化するために、平成27年度の郡内への中高一貫校の設置や、幼稚園から大学まで一貫した考えによるカリキュラムでの人材育成、地域コミュニティ・企業・NPO等とも連携した体制の構築、子供達の学びと大人の地域復興の取組の連動による相乗効果の創出等、準備が進められております。

このような中、双葉郡から新しい教育を創り出し、県内はもとより全国に波及させ、また、全国や世界に貢献できる人材を育成していくためには、多様な当事者が参画することにより、前例にとらわれない大胆で画期的、かつ実践的な教育を進めることが不可欠です。

ついては、新設する中高一貫校での教育をはじめ、双葉郡の教育復興に向けた様々な取組を応援するため、各界のメンバーで構成される「ふたばの教育復興応援団」の設立を決意いたしました。

東日本大震災・原発事故という過酷な複合災害から懸命に立ち上がり、日本や世界の未来に真剣に向き合っている子供達が、夢と大志を抱き、成長することを支えるために、各界の総力を結集します。

私たちは、危機を乗り越え未来を牽引するリーダーを生み出すという理念のもと、双葉郡から全国、世界で活躍する人材を育てていくため、福島県と双葉郡8町村が取り組む前例のない教育・地域創造への挑戦を応援していきます。

平成26年7月10日
ふたばの教育復興応援団 一同